日銀松山支店が9日発表した最近の愛媛県内金融経済概況は個人消費と住宅投資が持ち直しつつあることなどから「回復している」との基調判断を5カ月連続で据え置いた。
 公共投資は横ばい圏内の動き。企業の生産活動は緩やかに持ち直している。
 産業別では、農業が極早生(わせ)ミカンや温室ミカンの出荷量増加で、かんきつ出荷額が前年を上回った。一般機械は、高水準の受注残を抱えるクレーンなどの運搬機械が高操業を続けている。
 小売では、大型小売店販売が3カ月連続で前年同期を上回っており、持ち直していると分析した。